「痛み」は人の歴史とともにあり、悩みやストレスが発生する大きな根拠となりうる不快症状です。
ただし、生命を守るためにとても大切なもので無痛症という痛みを全く自覚しない珍しい難病の人は長生きできません。
その分類は様々あって、発生部位により体性痛・関連痛・内臓痛。また、時系列によって急性痛・慢性痛などと分類されます。
ここでは、痛みの
原因による分類を少し詳しく記述します。
「痛み」の原因は?
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器質的な痛み【侵害受容器の傷み】
スポーツ現場や、道路上で不幸にしてアクシデントが発生しケガをしてしまったとき、
外力が最初に加わり組織が損傷されます。
それは首や腰、関節など痛みの発生している部分の組織(骨膜や靱帯、筋肉など)がダメージを受け炎症が生じたことによる痛みです。
この痛みには慢性の炎症性痛もありますが、通常それほど身体に長くは残らないものでは無いでしょうか?「日にち薬」で消えていくタイプの痛みです。
にも関わらず、痛みの臨床においてなかなか手ごわいのが痛みと関節の可動制限ですね!
ここに機能性の痛み【神経因性疼痛】が関わってきます!アレルギー体質の方や、手術後の痛みにもこの種の痛みは関与しているようです。簡単に言えば、損傷部位をかばうために他の箇所の負担が増すことも一つの原因として考えられます。
当院の過去の症例で言うと、全く腰痛の経験のない方が初めて腰を負傷されたケースです。
考えられないくらい、軽微な受傷原因(きっかけ)で激痛を訴えられていました。病歴を慎重に聴きだすと、
「ひと月前に手の中指を突き指した・・・」
「2ヶ月前に足をひねった」
「膝を強打した!」
などと訴えられたとき、過去に受傷した患部を触れるだけで主訴である腰痛の痛みが半減することが良くあります。
過去の手術痕や足裏のタコなどにテープ貼付をするだけで腰痛の軽減が認められることもしばしばです。
痛みに対しさらに深刻な悪影響を与えている多くのケースが心理的疼痛【心因性痛】です。
これは、案外急性期から関わっているようです。
交通事故被害者や家庭内介護をされてる患者さんに目立ってますが、スポーツ大会前のプレッシャーや職場のストレスもかなり関与していそうです。
こうした、メンタルな問題が痛みに関係があることはやっと最近になり、メディアでも取り上げられるようになりました。
ここで誤解があっては困りますが、
心の問題は身体(骨・筋肉)にもしっかり表現されています。
この部分のケアーも得意なのが一部の柔道整復師です。
当院でもご相談に応じます。
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